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近藤史恵『サクリファイス』
勝つことを義務づけられた〈エース〉と、それをサポートする〈アシスト〉が、冷酷に分担された世界、自転車ロードレース。初めて抜擢された海外遠征で、僕は思いも寄らない悲劇に遭遇する。それは、単なる事故のはずだった――。二転三転する〈真相〉、リフレインの度に重きを増すテーマ、押し寄せる感動! 青春ミステリの逸品。
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いやぁ~~、面白かった!!
一昨日、病院帰りに秋葉原にデジカメの修理に行って、そのあとブラブラとヨドバシカメラを見て回っていたら、7階の有隣堂でたまたまこの本に出会いました。
単行本が平積みされている売れ筋コーナーに置いてあったのですが、この本の表紙のロードレースの写真に反応してしまいました。
たぶん二度見しました。
自転車ノリの性(さが)で。
で、4ページくらい立ち読みして即買い。
僕は貧乏症なのでいつも文庫本ばっかりで、滅多に単行本なんて買うことはないのだけれど、これは買って大正解でした。
単なるスポーツ青春小説でも、ミステリー小説でもなく、
自転車ロードレース特有の心理的駆け引きと、ミステリーの部分とが見事にクロスオーバーしていてどんどん引き込まれていきます。
ぼくは何の予備知識もなく読みはじめたので、
最初はミステリーの部分に気がつかずに、
「あれ? 、 あれ? 、コレってミステリー?」って感じだったのですが、いやいやそれがどうして、事件の解決とともに感動が押し寄せてきます。
電車の中でちょっと泣きそうになりました。
それと、レースシーンがかなりリアルに描写されていて、ちょっと前まで深夜にやっていた、同じくロードレースを扱う突っ込みどころ満載の「オーバードライブ」のアニメと違って、「ありえね~よ」って冷めてしまうことなく、本当のロードレースを見ているかのような感覚で読み続けられました。
しかも、素人には理解しがたいロードレースの駆け引きの説明が丁寧に書かれているので、ロードレースを知らない人にもお勧めです。
「この小説、ぜひとも映画化してほしいな」と思うと同時に
「ロードレースというスポーツは、野球とかサッカーとか他のスポーツよりも断然、小説の題材としての魅力があるのではないか」と思いました。
さて、もう一回読もうかな。
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